FX(外国為替)は、「外国通貨同士の両替」と学びました。
世界にはドル、円、ユーロ、ポンド、オージードル、スイスフラン、トルコリラなどさまざまな通貨があります。(もっとあります)
そのさまざまな通貨同士の組み合わせを「通貨ペア」と呼びます。
たとえばドル円(USDJPY)、ユーロ円(EURJPY)、ポンドドル(GBPUSD)、などです。
その中でも我々に馴染みの深い円の関わる、「クロス円」という通貨ペアをみていきましょう
目次
クロス円ってなに?
超短的にいうと、クロス円の通貨ペアとは「ドル以外の通貨と円のペア」です。
ユーロ円、ポンド円、のように、円と別の通貨の組み合わせをクロス円といいます。
なぜドル円以外?かといえば、ドル円以外の円が関わる通貨ペアはすべて「合成通貨」だからです。
ねこくん
合成通貨を知ろう
合成通貨とは、「実際にその通貨ペア同士で両替をしているわけではない」という特徴を持っています。
通貨には必ずドルストレートと呼ばれるペアがあります。
ドルストレートとはドル円(USDJPY)、ユーロドル(EURUSD)、ポンドドル(GBPUSD)といった、米ドルと通貨のペアです。
「ユーロ円」と表現したときには、「ユーロで円を買う・売る」わけではありません。
実際には「ユーロをドルに変換し、そのドルで円を買う・売る」という工程を経ています。
式にするとこんな感じです。

ユーロ円の式は、ユーロドルxドル円
ユーロドルが1.1ドル、ドル円が110円だった場合、ユーロ円(EURJPY)は121円です。
ねこくん
通貨の相関性
通貨には相関性があり、常に強弱が変動しながら推移しています。
(強弱の変動というのは、それぞれの通貨のチャートがリアルタイムに進んでいる、ということです)
円安、ドル安、円高、ドル高という言葉を聞いたことがありますか?
通貨にはその時々にそれぞれ強さがあり、その相関性によって合成通貨の価格が決まっています。
合成通貨の価格変動
「ユーロ円」は、「ユーロドルxドル円」というお話をしました。
そして通貨には強弱の相関性があることも学びました。
例として今、仮にユーロが非常に強く、ドルもそこそこ強い。そして円が最も弱いとします。
その場合ユーロ円はどうなるでしょうか?
答えは、ユーロ円は円安へ急進します。
なぜか?
「ユーロ円=ユーロドルxドル円」です。
今回の例では、ユーロ(EUR)>ドル(USD)の強さ関係なので左辺(ユーロドル)はドル安となります。
ドル安ということは、1ユーロあたりでたくさんのドルが買える(数値が高くなる)ということです。
ねこくん
>> 関連するトピック:円高、円安ってなに?
そしてドル>円の強さなので、右辺(ドル円)は円安ですね。
円安ということは、1ドルあたりでたくさんの円が買える(数値が高くなる)ということです。
ねこくん
つまり、ユーロドルもドル円も数値が高くなる。それらを掛け合わした数値が、「ユーロ円」となります。
合成通貨は取引すべき?やめるべき?
初心者、これからFXを始める方であれば、
ドル円や、ポンドドルなどのドルストレート通貨、いわゆるメジャー通貨ペアをオススメします。
メジャー通貨ペアであれば複数通貨の強弱相関性を考える必要もなく、その通貨だけをじっくりと観察、検証できます。
初心者であればまずは儲けよりもFXそのものの技術、知識を身につけることを先決にすべきです。
ねこくん